ハーブを知る【ペパーミント】

Column

ハーブの中でも誰でも知っている「ペパーミント」

学名はMentha piperita

今日はこのペパーミントについて書いていきます。

 

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ペパーミントというとあのスーッとした清涼感のある香りを思い出します。

あの感じが苦手な人も結構いますね。

スーッとした清涼感の正体はℓ-メントールという成分です。

メントール(Menthol)という言葉もよく耳にするのではないでしょうか。

商品名などではメンソールと書かれていたりもします。

このメントール、どんな作用があるのかというとまさにスーッとする冷感作用です。

シーブリーズという商品をご存知の方も多いでしょう。

使ったことがある方はわかると思いますが、肌につけると冷やっとしてスースーする感じがありますよね。

(ほかの成分も使われていますが)あのスースー感の元がメントール成分です。

ちなみに日本薄荷にもこの成分が含まれていますよ。

 

さて、ペパーミントはスーッとするだけではありません。

他にもペパーミントのハーブティーは食べすぎや飲みすぎ、食欲不振、お腹にガスが溜まるなどの時にお勧めです。

また、ストレスなどでおこる過敏性腸症候群などにも利用されています。

ペパーミントの鎮痙作用(痙攣を抑える作用)が平滑筋(内臓に分布する筋肉)の痙攣を抑えて、疼きや痛みを軽減してくれるのです。

 

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ペパーミントの特徴として、【賦活(のちに鎮静)】というのが挙げられます。

ペパーミントの香りを嗅ぐとシャキッとした目が覚めるような感じがありますよね。

神経が活性化されるような事を賦活といいます。

そしてペパーミントは賦活をした後に、鎮静(神経を鎮めてくれる作用)があるんです。

面白いですよね。

不眠症などでよく使われるラベンダーの精油はこの鎮静作用が高いのですが、ラベンダーでも眠れなかった人にペパーミントの精油を使ってもらったところ、眠れるようになったという話もあります。

ペパーミントを使ったら目が冴えてしまいそうですが、「のちに鎮静」という部分でしっかりと神経を鎮めてくれるんですね。

 

ではペパーミントの利用方法をいくつかお伝えしますね。

 

◎ フレッシュミントのリフレッシュウォーター ◎

フレッシュのペパーミントをウォーターボトルに入れてお水を注ぎます。
そこにレモンの輪切りを数枚入れて冷やして完成です。
お水は炭酸水でもOK。
その場合は冷えた炭酸水を入れると良いですよ。
中に入れたミントとレモンをクラッシュさせるとより、香りと味が濃くなります。
飲みにくい場合ははちみつなどで甘味をつけてもOKです。

 

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◎ ペパーミントのアイスキューブ ◎

フレッシュのペパーミントの葉を数枚、製氷皿に入れお水を注ぎ凍らせます。
お好みのドリンクにできたアイスキューブを入れて完成です。
見た目もかわいいし、氷が解けてミントが出てきたところを少しクラッシュさせると香りも良くなります。

 

◎ 虫(クモ)除け ◎

ペパーミント精油を1滴落としたコットンでクモが巣を作っている場所やよく出ている場所を拭き掃除します。
クモは害虫を食べてくれる益虫とも言われているので、できるだけそのままにしておきたいですがそうもいきませんよね。
バケツに水を張ってそこに数滴ペパーミント精油をたらし、雑巾がけで利用するとスッキリしますよ。

 

他にも夏の暑い日に打ち水にペパーミント精油を入れて行うと清涼感がアップ。

夏の入浴にバスソルトにペパーミント精油を混ぜるとお風呂上りが冷やっとクールに。

ただし、入浴剤として利用する際は、精油を多く入れないように気を付けましょうね。

 

ペットへのペパーミントの利用ですが、極少量で利用しましょう。

例えば虫よけスプレーに他の精油と合わせて使ったり、ペットのトイレ周りの清掃に使ったりできます。

比較的ペットには強いハーブですので、同じような作用でもっと穏やかなハーブを選んだ方が良いですね。

とはいっても、ハーブのペパーミントを少し食べちゃってもほぼ問題ありません。

適切な使い方をすればとても良い効果を期待できます。

あまり気を使いすぎるのも良くないので、適量を使っていきましょうね。

 

これから夏を迎えるとペパーミントはぐんぐん育ちます。

たくさん使ってみてくださいね!

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