ペットに介護が必要になったとき4

「ペットに介護が必要になったとき」のシリーズも4回目です。

今回はペットと飼い主さんの気持ちについてお話してみたいと思います。

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カウンセリングにいらっしゃる方の中には、介護をされていたり、ペットロスの方もいらっしゃいます。

そんな方達がよく口にする言葉があります。

 

「私はあの子に何もしてあげる事ができない(できなかった)」

「もっと何かしてあげられるんじゃ(してあげられたんじゃ)ないか」

 

本当に、そうでしょうか・・・?

私はそうは思いません。

 

だって、本当に何もしてあげる事ができていない(できなかった)のでしたら、飼い主さんは苦しんだり、悲しんだりする事は無いんです。

一生懸命やっているから(やったから)こそ、そう思ってしまうんですよね。

 

では、ペット達はどう思っているのでしょうか。

 

毎日毎日、自分の事を愛おしそうに見つめる目。

たくさん話しかけて、撫でてくれる飼い主さん。

時に笑い、時に励まし、時に涙する飼い主さん。

 

そんな飼い主さんを見て、ペット達は何を思うのか。

 

それは「大好き」であったり「ありがとう」であったり。

決して「何もしてくれない」とは思っていないのです。

 

お母さん、いつもありがとう。

お母さん、大丈夫?元気出して。

お母さん、頑張るからね。

 

そんな声がペット達からは伝わってきます。

飼い主さんが思っている以上に、ペット達は飼い主さんの気持ちを理解しています

それは言葉であらわされるものではなく、飼い主さんがペット達を思う気持ちです。

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介護をしながら、いろいろ思うことはあるでしょう。

でも、その根本にあるものはペットへの愛

愛は言葉に出さずとも、伝わるものです。

毎日、接してくれる飼い主さんの愛は十分にペット達に伝わっています。

 

それでもあなたは「何もできない(できなかった)」と言いますか?

 

ペット達の求めているもの。

それはやはり、飼い主さんからの変わらない愛ではないのでしょうか。

 

疲れたから手を抜いてしまったり、眠くて寝落ちしてしまったり。

そんな事、ペットにとってはあまり意味を持たない事なのです。

だって、いつも一生懸命してくれているのをわかっているから。

ペットにとって、飼い主さんが自分の為に何かをしてくれている事はとても嬉しい事なのです。

だって、大好きな飼い主さんがずっと自分を見てくれているんだから。

 

ペットにもっと何かしてあげたい、もっと何かしてあげたかった。

そう思う気持ちはよくわかります。

飼い主にとって、ペットは大切な家族。

その家族の為に、もっと、もっと、と思うのは当然の事だと思います。

でも、その「もっと」が自分を苦しめていたり、無理をしているのであれば、それはあまり良くないこと。

苦しんでいたり、無理をしている飼い主を、ペット達は心配します。

ペット達の一番の喜びは、飼い主さんが元気で笑顔でいてくれる事

そして、その笑顔で自分達を見てくれる事。

 

ペットにとって、飼い主さんの笑顔は心を穏やかに、そして明るくしてくれるものです。

介護をしているとつい、難しい顔になってしまったり、悲しい顔をしてしまいがちですが、たくさんの笑顔をペットにむけてあげてください。

あなたの笑顔で、ペットの気持ちはとても穏やかになります。

 

忘れないでください。

ペットはあなたのかわいいコへの愛を十分理解しています。

あなたの事を、ちゃんとわかってくれています。

頑張っている自分を褒めてあげてくださいね。

 

今回で「ペットに介護が必要になったとき」のシリーズは終わりになります。

介護をしている人、まだこれからだけど今後必要になるかもしれない人達へ少しでも参考になれば良いなと思います。

 

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