ハーブとフラワーレメディ、第3回目はビーチです。
英名コモンビーチ。
学名Fagus sylvatica L. ブナ科
樹高30mを越す落葉高木です。
日本でもブナの林を見る事ができますね。
白い樹皮がすらっと上に伸びているブナ。
その美しい姿から「森の女王」と呼ばれているとか。
女王というと、どんなイメージを持つでしょうか。
美しく優しい女王?それとも、ディズニー映画に出てくるような意地悪な女王?
フラワーレメディのビーチはこの女王の気質をもっているような気がします。
フラワーレメディのビーチの指標は
「他人に対して寛容になれず批判的で、人間関係で孤立する」 というもの。
これをみるとずいぶん一方的だなぁと思うかもしれません。
でも実は、これはマイナスに偏った見方です。
本当は、知識があり、包容力もあるのですが何かがきっかけで、余裕を失ってしまっている状態とでもいいますか。
本来持っている良い部分がマイナスに傾いてこのような指標になっているんですね。
ビーチの木は成長がとても遅いそうです。
大きな木で光をさえぎられて、ゆっくり成長していきます。
そして、大きな木が倒れたとき、長年耐えてきた分、存分に光を吸収し大きくなります。
すると今度は自分の影になってしまった木々や草花が美しく見えなくなってしまうのです。
自分の立場が変った、環境が変った、境遇が変った・・・。
人より上に立つ事でその責任やプレッシャーに負われ、余裕がなくなってしまう。
そうすると、人の欠点やアラだけがみえてしまう。
そんな状態がビーチですね。
ビーチはハーブとしては使われていないので、今回はハーブの作用などとの共通点はありません。
次回はセントーリーです。
<参考図書>
英国流メディカルハーブ
バッチフラワー花と錬金術