前の2回でフラワーエッセンスの基本的なことについてお話してきました。
今回は実際にどんな風に使うのか、いくつか例を挙げてみていきましょう。
まず、 フラワーエッセンスは心のバランスを本来の状態に戻すためのサポートとして利用していくことが基本。
体の不調に合わせて選ぶお薬とは違うという事を頭に入れておきましょう。
ですが、病気の子やお薬を飲んでいる子にもレメディを与える事は出来ますし、レメディを飲んで心の状態が安定した結果、病気も良くなってくるという可能性もあります。
それは心と体は密接に繋がっているからですね。
では、実際に選んでみましょう。
例1)玄関のチャイムの音に吠えるワンちゃん
よくあるパターンだと思いますが、ワンちゃんのその時の行動や気持ちの状態によって選ぶレメディが違ってきます。
ただ、ある対象(チャイムの音)に対して吠えるという事は共通なので、まずはそれに対応するエッセンスを考えます。
次にワンちゃんがなぜチャイムの音に吠えるのか。
怖いからなのか、縄張り意識からなのか、そういった気持ちの面を探ってみます。
そして、ワンちゃんがどんな行動をとっているか。
気が狂ったように吠えまくる、飼い主さんの声も聞こえないくらいに吠える、飼い主さんが触ろうとすると攻撃するなど。
その時の状態をチェック。
以上のことから最適なものを選んでいきます。
今回は例なので、考えられるものを選んでいきますね。
フラワーエッセンスはそれぞれの感情に合わせて38種類のレメディがあります。
この例の場合で考えられるレメディとしては下記のものになります。
・怖くて吠える場合・・・ミムラス、アスペンなど
・敵意や縄張り意識を持っている場合・・・ビーチ、バインなど
・飼い主さんの制止も聞こえない場合・・・チェリープラム、バーベイン、ロックローズなど
その他のレメディはレスキューレメディ、ウォルナット、オークなど。
例2)保護した動物が心を開いてくれない
保護活動をしている人も、保護した動物を譲渡された方も、こういう経験があるかもしれません。
何かしらの原因で飼い主さんが変るという事は、動物にとってもストレスとなります。
そこで、フラワーエッセンスでゆっくりと心のケアをしてあげるのはどうでしょうか。
まずは動物の行動をチェックします。
震えているのか、攻撃してくるのか、固まったまま動けないのか。
日頃の行動をよく観察してみましょう。
そして、心の状態を探ります。
不安そうなのか、気力がないのか、人が信じられないのかなど。
どうにかしてあげたい!という気持ちから焦りがちですがじっくりと心の状態を感じ取ってみましょう。
この例で考えられるフラワーエッセンスは下記になります。
・何かしらの嫌な事などがあった場合・・・スターオブベツレヘム、スイートチェストナットなど
・何かに対して怖がる場合・・・ミムラス、アスペンなど
・気力が感じられない場合・・・ワイルドローズ、ホーンビームなど
その他のレメディではウォルナット、レスキューレメディ、オリーブ、ワイルドオートなどが良いですね。
ここの例に挙げたレメディは比較的よく使われる1例です。
実際は、さらに詳しく状態や感情を観察し、適したものを選んでいきます。
それぞれのレメディの指標を読んで当てはまるものをブレンドしてみてください。
フラワーエッセンスの選び方として大事な事は、まず目に見えている状態に対して選ぶ事です。
表面上に浮き出ている問題に対して一番しっくり来るものをメインとして、そこからどんな感情なのか、どんな行動をとるのかでレメディを決めていきます。
動物の場合、「多分こうであろう」という憶測の部分もありますが、そこも深く掘り下げすぎずに選びましょう。
フラワーレメディの変化の過程を「たまねぎの皮むき」反応としてよく言われています。
これはたまねぎの中心部分が本来のバランスの取れた状態で、その周りの皮(身)の部分が外側から1枚ずつはがれていく事で、本来の自分を取り戻すという表現です。
ですので、エッセンスを選ぶときも、いきなり皮の真ん中あたりのものを選んでも、その上の部分がクリアにされていないのでなかなか変化が表れにくいんですね。
だからこそ、今表面に出ている問題に対して選ぶことが大切です。
植物セラピーの講座の中でよくお話しをしているのですが、どんな植物セラピーでも1回試してみて効果がなくても、今後の選択肢から外さないようにしましょう。
その時の状況には合わなかったかもしれませんが、別の時にはその植物セラピーが利用できるかもしれません。
私の持論なのですが、選択肢は多いほうが良い。
良いとこ取りでも良いと思うんです。
自分なりの植物セラピーを皆さんの中に見つけていただけたらなぁと思っています。
私はハーブ、アロマ、フラワーエッセンスと3つの植物セラピーを活用しています。
動物にも飼い主さんにも、どれもとても良いサポートをしてくれるものです。
今後もセミナーやワークショップを通してみなさんにお伝えしていきますね。