気にしないという事

Column

気にしない。

実はこの「気にしない」ということは意外と難しい。

身内の事であればさらにそれは難しくなってきます。

なぜ難しいのかと言えば、何かあったときに自分にも影響が出てくるから。

それが良い影響であろうと悪い影響であろうと、身内に何かがあった場合、自分にも何かしらの変化が起きます。

だから、身内のことを「気にしない」という事が難しいのです。

と説明したもののピンとこない人も多いと思うので、あまり深く考えずに話を読み進めてください。

 

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さて、ではここからペットの話しになります。

おうちのワンちゃんに何か問題があったとします。

例えば花火の音でブルブル震える怖がり。

花火の音が鳴り始めると隅っこの方に行ってブルブル、ブルブル。

見ている飼い主さんはまた始まったなと思います。

そしてたぶん、多くの飼い主さんがワンちゃんの側に行って優しく声をかけてあげたり、撫でたり抱っこしてあげたりするでしょう。

ワンちゃんが少しでも落ち着いてくれるように、怖くならないように。

それはとても良いことだと思います。

では次に、飼い主さんは何をするでしょうか。

何もしない、という人が多いかもしれません。

そうですね、花火が終わるまでは今の環境は変わらないのでできることはほぼありません。

でも、意外と知らず知らずのうちにしてしまっている事があります。

それは「気にする」ということ。

かわいい愛犬が怖がってるのに気にしないわけないでしょ!とお怒りの声を頂きそうですが^^;

気にしても良いんです、というより、気にするのが当たり前だと思います。

私だって、怖がっていたら気にします。

ただ、ただですよ、「気にしすぎ」は逆効果になるんです。

 

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ちょっと人間の例を挙げてお話しますと

自分が病気になって寝ている時に、心配で家族が様子を見に来てくれます。

朝、お昼、夕方とある程度感覚を開けて様子を見に来てくれると、安心感だったり嬉しかったりします。

でもそれが、1時間ごとに様子を見に来られたらどうでしょう?

ありがたいけどそのうち、「ちょっと一人でゆっくり寝かせてほしいんだけど…」となってきます。

 

もう一つ例をあげましょう。

先輩から仕事を任されました。

一生懸命デスクでその仕事をしていると先輩が様子を見に来てくれました。

一言二言アドバイスや励みの言葉をもらって先輩は立ち去っていきました。

よし!頑張るぞ!という気持ちになりますよね。

でも、その先輩が心配で何度も何度も様子を見に来たらどう思いますか?

そんなに自分の事を信用してくれてないのかとガックリきます。

心配で様子を見に行ってるのに、まさに逆効果、ですよね。

 

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まぁ人と動物はまったく同じではないのですが、同じような事が言えると私は思います。

だから怖がっている犬に対して、必要以上に気にするのは逆効果だと言えます。

普通に声をかけたり、撫でたりするのが悪いと言っているわけではありませんよ。

「必要以上に」というのがポイントです。

気にするということはそれだけ飼い主のエネルギーをその犬に投げているという事。

心配、不安、かわいそうなどの飼い主さんの気持ちがエネルギーとなって犬に届きます。

それを受け取る犬はさらにブルブルしてしまう。

そういう事もあり得るわけです。

 

じゃぁどうすればいいのかといえば、必要以上に気にしないという事。

先ほどの例で言えば、花火が終わればブルブルは治まります。

それがはっきりとわかっているのであれば、少しは気が楽でしょう。

ひとまずブルブルが始まったら、優しく声をかけてあげて、「何かあったらすぐにおいでね」「そばにいるからね」などと安心できる言葉を伝えてみましょう。

あとはあまり気にしないように。

気にしないと言われると気にしてしまうのが人間なので、どうしても気になってしまう場合は無理せずに^^

少しずつ気にする回数を減らしていくと良いかもしれませんね。

 

フラワーエッセンスやリラックスできるマッサージなどを利用するのも良いでしょう。

フラワーエッセンスで怖いという気持ちの心のケア、マッサージで凝った体を緩める。

いろいろとできることはありますね。

 

あ、ひとつ大切な事を。

重篤な病気であったり、心臓が弱い子などは目に届く場所にいるように。

あと、外にいるワンちゃんの場合、花火で逃げ出すことがあるので気を付けましょうね。

花火で例を挙げましたが、それ以外の場合も臨機応変に対応してください。

 

気にしないというのは余計な気を相手に送らないという事でもあると、私は思います。

心配されて逆にプレッシャーに感じる事もあったりします。

なかなか難しいですね。

人間関係でも、ペットとの関係でも、気にしないという事を試してみてください^^

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