「犬と飼い主は似る」のには理由がある

Column

ワンちゃんと飼い主さんが似ていることってありますよね。

見た目が似ていることもあれば、性格や行動が似ていることもあります。

これ、本当に不思議なんですけど、実は似るには根拠があると私は思っています。

一般的な話ではなく、私自身が思っていることなので正しいのか正しくないのかはわかりません^^;

どうして根拠があると思うのか。

それは、長年、講師、カウンセラーとしていろいろなワンちゃんと飼い主さんを見てきたからです。

ワンちゃんの問題で講座に参加されたり、ご相談をされるのだけど、飼い主さんご自身のお話を聞くと、ワンちゃんの問題にリンクしていることが多いんですね。

全く同じ問題ではないけれど、その問題が起こる原因が同じだったりします。

ではなぜ、ワンちゃんと飼い主さんの問題が似ているのか。

それは、飼い主さんの状態がワンちゃんに影響しているからです。

最近は犬の心の研究も進んできています。

ざっぐりいうと、人が笑顔の時、一緒にいる犬の心は穏やかになりますが、人が不機嫌な状態になった時、犬には大きなストレスがかかるということが分かってきました。

一緒に生活しているからこそ、飼い主さんの状態が犬に影響を与えているんです。

だから、飼い主さんの持っている問題がワンちゃんにもリンクしてしまうんですね。

例えば、ずっとイライラしている飼い主さんがいるとします。

そうすると、そのワンちゃんの行動としては少しの物音でも吠えたり、気に入らないことをされると攻撃的になったり。

そんな行動が出てくることがあります。

イライラしている状態が、ワンちゃんにも伝わって、落ち着かずにそういう行動をとってしまいます。

それがずっと続けばその状態が通常となってしまい、イライラしている飼い主さんとピリピリして吠えてるワンちゃんが似ているね、となるんですね。

他には、おしゃべり好きで社交的な飼い主さんの場合、その社交性がワンちゃんにも影響することがあります。

お散歩などで会った人とおしゃべりが好きな飼い主さんは、他人に対しての壁がとても低く、心が穏やかな状態でいます。

そんな状態の飼い主さんの側にいるワンちゃんも、他のワンちゃんに対しての壁が低くなって、すぐにお友達になろうとします。

よくみませんか?こういうワンちゃんと飼い主さん。

お散歩で会う人とワンちゃんを観察してみると面白いですよ。

ちなみに、私自身もうちのワンコと性格がそっくりだと思っています。外ヅラの良さと「まぁいっかぁ、えへへ~」というノーテンキなところは本当にそっくり。

もし、ワンちゃんの困った行動で悩んでいたら、家族の中の誰かの状態が影響していないかチェックしてみましょう。

特に、夫婦仲が悪い、思春期のお子さんがいる、受験中のお子さんがいる、などのご家庭は影響が出やすいです。

たまにストレス発散などをして、心の状態を落ち着かせてくださいね。
飼い主さんがリラックスした穏やかな状態でいることが、ワンちゃんが安心していられる状態ですよ。

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