前回は家族である犬と共存していくために必要なことをお話しました。
ルールを教えていく上で、飼い主さんの気持ちがどれだけ影響するのか。
今回は飼い主さんの気持ちがぶれない事、について少し例をあげてお話しますね。
<ケース1>
ある人が少しやんちゃなワンちゃんのしつけに困っていました。
いろいろ調べて、とりあえずしつけ教室に相談に行こうと決心します。
しつけ教室ではハーフチョークを使ったトレーニングを教えていました。
目の前で、先生がお手本を見せてくれたのですが、飼い主さんには衝撃的なものでした。
それは、言う事を聞かないワンちゃんに対してリードでショックを与えるというもの。
小型犬のワンちゃんが、数メートル飛んだように感じたのです。
でも初めてワンちゃんを飼う飼い主さんにとって、先生がやっているのだからそれが正しいのだろうと考えてしまったんです。
それから、家に帰り、先生に言われたようにハーフチョークとリードを使い、ショックを与えるというしつけを開始しました。
でも、なんだか犬がかわいそう…。
そういう気持ちを持っていました。
それから数ヶ月、言われた通りにしつけをしていたはずなのに、良くなるどころか余計に悪化をしてしまいました。
さて。
この飼い主さんはなぜ、しつけが上手くいかなかったと思いますか?
しつけの方法もありますが、まず、飼い主さんの気持ちがぶれていたこと。
これが一番の原因ではないでしょうか。
しつけの先生に教えてもらったから、それが正しい。
そう頭では理解しても、実際にしつけをする時に、本当にこの方法で良いのかな…、という不安定な気持ちが出てしまっています。
そうすると、その気持ちはショックを与えるリードにも伝わります。
そしてもちろん、ワンちゃんにもその不安定な気持ちが伝わるんです。
ワンちゃんにしてみれば、しつけに対して不安を持っている飼い主さんのしつけに、どう反応して良いかわかりませんよね。
しかも、ショックを与えるというしつけなので、少なからず痛みを伴うわけです。
自分を守るために、さらに攻撃的になってしまうのもわかる気がします。
実はこの飼い主さん、私なのですよ^^;
実体験からのお話でした。
しつけの方法には様々なものがあります。
それが一概に良いとか悪いとは言えません。
犬種や性格によって、しつけの方法も合わせる必要があると思うからです。
どんなに有名な先生でも、他の人が良いと言っている先生でも、飼い主さんとそのワンちゃんの性格によって、本当に相性の良い先生を探すのが一番です。
まずは、しつけをする飼い主さんが信頼できる先生を選ぶことがしつけの第一歩ではないでしょうかね。
人間側の気持ちがぶれてしまうと、少なからず一緒に暮らしている犬にも影響を与えています。
しつけだけではなく、何気ない日常の生活でも。
次回はそんな日常の影響について、お話したいと思います。
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