関東地方も梅雨明けをしました。
いよいよ夏本番!になりますね。
この時期になるとちょっと憂鬱な気持ちになる飼い主さんもいるのではないでしょうか。
夏の風物詩、花火。
人間にとっては楽しみの一つであるかもしれませんが、ワンコ飼いの皆さんの中にはこの花火が悩みの種、なんてことも。
ワンコのお悩み相談の中で、花火の音が苦手で・・・という場合が結構あります。
人間でもあの大きな音にはびっくりさせられることもありますよね。
耳の良いワンコにとっては、音の大きさもそうですが響くような音が怖かったりもするんでしょう。
花火が始まるとテーブルの下から出てこない、花火が終わるまで吠え続ける、パニックになって走り回る・・・。
いろいろな行動タイプがありますが、それぞれ花火に反応して出ている行動です。
飼い主さんとしては怖がっているワンちゃんをどうにか落ちつかせたい!って思いますよね。
絶対にこれだ!という方法はありませんが、ワンちゃんを落ち着かせてあげる方法をいくつかお伝えするので参考にしてみてください。
<花火が始まる前に>
飼い主さんがまずは気持ちを落ち着けること!
過度な心配や不安は余計にワンちゃんを不安にさせたり、過敏にさせてしまう可能性がありますよ。
花火が始まるからまた吠えるだろう、また走り回るのかな、パニックになったらどうしよう・・・。
そんな風に飼い主さんが考えている事がワンちゃんにも伝わっています。
「ママさん、なんとなく不安そうだなぁ」なんてワンちゃんも思っているのかもしれません。
もし、お出かけができるのであれば、花火の音があまり聞こえないようなところへ一緒に行ってみましょう。
原始的な方法ですが、怖い原因から離れるのが一番簡単ですね。
リラックスできる精油をつかってマッサージや芳香浴をしたり、フラワーレメディなどを与えてみるのもお勧めです。
植物セラピーでは心を落ち着けてくれる作用のあるものがたくさんあります。
たくさん遊んだりお散歩に行ったりして、花火の時間帯に疲れて眠れるような状態にしてあげるのも良いです。
体力を使う事でエネルギーを発散させることが出来ます。
花火に対しての反応も軽減する可能性がありますよ。
<花火が始まったら>
飼い主さんの声のかけ方に注意をしましょう。
「怖くないよ」「怖がらなくていいよ」「弱虫だね」「ビビリなんだから」というような声のかけ方はNG!!!
→「大丈夫だよ」「平気だよ」「ママがいるから安心していいよ」「側にいるからね」などとポジティブな言葉で伝えるようにしてみましょう。
パニックでどうにも手がつけられない場合は、何か気を紛らわせる事をして見てください。
大好きなおもちゃで遊びに誘ってみる、好きな香りを漂わせて気を引いてみるなど。
もし、興味を示すようなら遊んであげるなどしてください。
フラワーレメディのレスキューレメディ(スプレー)などを使ってみる。
フラワーレメディはパニックになっているときや落ち着かないとき、怖いときなどに使えます。
心のバランスを安定した状態に戻してくれるものです。
お薬を飲んでいるワンちゃんでも安心して利用できますので試してみてください。
このように、原始的な方法から植物セラピーを利用する方法などいろいろとワンちゃんのために出来ることがあります。
もっともっと、良い方法もたくさんあると思います。
ですが、一番飼い主さんに実行して頂きたいのは
【飼い主さん自信が落ち着いていること!】
怖がっていてかわいそう、ワンワン吠えてうるさくてイライラする、近所迷惑になるから気が気じゃない・・・。
そんな気持ちになっている飼い主さんも多いと思います。
どうしてもワンちゃんやご近所さんの事を考えると、そう思う部分は出てくるのは仕方がありません。
ですが、その気持ちがワンちゃんを余計に不安がらせたり、興奮させたりするきっかけにもなっています。
花火といういつもの環境とは違う状況下で、さらに飼い主さんのイライラや不安、ストレスがプラスされたものを感じ取ってしまうワンちゃんはどんな気持ちになるでしょうか。
ワンちゃんに落ち着いて欲しい!と願うのであれば、まずは飼い主さんがどーんと構えている事。
大丈夫!私がいるんだから安心していいのよ!という飼い主さんであれば、ワンちゃんも安心しませんか^^
花火を怖がるワンちゃんの飼い主さんに良くあるのは、花火に対して過剰に反応してしまう事。
花火に敵意をむき出しにしても、残念ながら何も変りません。
変らない事よりも、変えられる事を少しでも実行してみましょう!
そういう私も、先住ワンコは花火を怖がって机の下でブルブル震えている子でした。
最初はかわいそうだからどうにかしてあげたいと、声をかけたりおやつで釣ってみたりいろいろしました。
でも何をしても花火が終わるまでは出てこなかったんですね。
なので、放っておくことにしたんです^^;
花火が終わればケロッとして普通にしていましたから。
それからは花火のときにブルブルしていても、特に何もせず。
そうしたらある時から、怖がりはしていましたが膝の上に乗って落ち着くようになりました。
慣れたのかもしれませんが、ある意味、「構わない」というのが良かったのだと思います。
構いすぎ、心配しすぎは余計に行動を悪化させる可能性がありますので気をつけましょうね。
外犬ちゃんの場合は、音に驚いて脱走してしまう子もいるようですので、そういう子の場合はお家に入れてあげるのが良いですね。
お散歩の途中で花火が始まるなんてこともこの時期にはありますから、しっかりと開催スケジュールを確認しておくのもお勧めです。
今年の夏の花火を落ち着いて乗り切れるワンちゃんが増えますように!