突然ですが、下の写真は何をしようとしていると思いますか?
真ん中の人が左の人の手と右の人の手を持っています。
真ん中の人は何をしているのでしょうか。
あなたはどう思いましたか?
ある人は「手を繋げようとしている」と答えるかもしれません。
別のある人は「手を離そうとしている」と答えるかもしれません。
また別のある人は、もっと違う風に答えるかもしれません。
不思議な事に、1枚の同じ写真なのに見え方が違うのです。
これって日常生活でも言える事ですよね。
同じことをしても楽しいと思う人と興味がないと思う人。
同じ音楽を聴いても心地良いと感じる人とうるさいと感じる人。
とっても素敵な場所があって、お友達を連れて行ったら「ふ~ん」って興味なさそうにされたとき、ちょっと悲しいですよね。
でも、人によって感じ方が違うのです。
だから、それは仕方がない事。
その感情を強制させることはできません。
みんな感じている事が違うから、見える世界が変わって面白いのです。
その違いを趣味が合わない、気が合わない、意見が違うと突っぱねてしまうのは自分の世界を狭めてしまいます。
なぜなら、自分の見えている世界と違う世界を見ている人がいるからです。
新しい発見があるかもしれませんし、衝撃的な出会いがあるかもしれません。
自分の知らない、気が付いていない視点が増えるのはワクワクしませんか?
こういった見え方があるんだ、こんな風に考えられるのか。
自分では気が付かなかったことを気づく事ができる。
もしかしたら、それで気持ちが楽になるかもしれません。
もし、何かトラブルがあったとき、解決策が見つからないとき、自分の視点を変えてみるとあっさりと方法が見つかるかもしれません。
いつもの視点を変えてみる。
目の前には広い世界があるのですよ。
この先の文章はちょっと重い内容です。震災関連で辛い思いをされた方はご注意ください。
先日、震災の時の悲しいニュースを目にしました。
ペットを連れて避難所へ行ったら、同行避難を拒否されて泣く泣くペットを外につないで飼い主さんは中へ入ったのですが、残念なことに、ペットは亡くなってしまったというお話です。
本当に悲しく辛いニュースです。
ペットがいる人なら、自分の事のように苦しい思いをされるでしょう。
もし、私がこの状況なら、ペットと一緒にいる選択をすると思います。
ペットは大切な家族だから。
このニュースを話題にするとよく言われることは、人命救助が最優先だから仕方がない、という事。
確かにそうかもしれません。
でもペットは家族なのです。
だからそうですかと納得できるわけはないのです。
きっと身を切られる思いだったでしょう。
その人の事を思うと、本当に胸が張り裂ける思いです。
そしてもうひとつ、同行拒否をしなければならなかった役所などの人たち。
この人たちがどんな思いで拒否をしているのか。
ルールだからと割り切っている人もいるかもしれないし、自分もペットを飼っていて心が裂けるほどの辛い選択をしていたのかもしれない。
ペットを飼っている人とそうでない人、そして同行拒否を選択する人。
ここでは3つの視点があります。
それぞれに言い分があり、それぞれが辛い思いをしている。
震災という非日常、すべての人がパニックになっている状態。
正しい選択というものは存在しないのかもしれません。
だからこそ、前もってその仕組みを作って周知させることが必要なのだと思うのです。
でも仕組みができても、知らない人たちがいては機能していないのと同じ。
メディアや媒体はこう言う事を伝えるために役立ててほしいですね。
震災後に経験を活かしていろいろと仕組みを作ってきている自治体もあるようです。
ペットがいる人は、自分の住んでいる役所に同行避難が可能な施設を前もって聞いておきましょう。
各役所でも、同行避難に関するパンフレットなどを配布したり、準備しておくものを掲示したり、そういったことを積極的にしていってくれると嬉しいですね。
私もできることはしていきたいですし、情報も発信していけたらと思っています。
日本は地震大国。
いつまた大きな地震が来るかわかりません。
その時に、大切な家族、自分自身を守るためにできることを今からしておきましょう。
震災で失われた尊い多くの命を忘れてはいけません。
亡くなられた多くの命のご冥福をお祈りするとともに、残された私たちができることをしていきましょう。