秋の長雨。
夏から秋へと移行する季節の変わり目は台風も多く、じめっとした天気が続きますね。
気温もそこそこ高く湿度があると、ノミやダニの活動が盛んになります。
ワンコのお散歩をするときに気を付けている人も多いのではないでしょうか。
先日、我が家のワンコ(マルチーズ・9歳)にノミがついているのを発見しました。
マルチーズは皮膚がピンク色、被毛は白なので黒いノミは目立ちます。
今まで普段のお散歩などで一度もノミがついたことがなかったので、かなりショックでした。
ノミとの格闘をこちらに書いてありますので、興味のある方はご覧ください^^
さて。
ノミについて少し書いておきますと、ノミは国内だけでも80種以上もいるとか。
犬につくのは主にイヌノミだったりネコノミ。
犬の歩く振動、二酸化炭素、体温などを感知してすばやく飛びつきます。
ノミの快適な環境は気温18℃~27℃、湿度60~80%くらい。
春から秋にかけてが活発に活動する期間になりますね。
ノミは犬に寄生をすると8分以内に吸血行動をし、36~48時間で産卵(1日平均30個)。
卵は数時間で犬の体表から落ち、落ちた場所で孵化をしていきます。
1~6日で卵から幼虫、1~2週間で2度の脱皮をしさなぎになり、成虫になります。
そしてまた、犬にくっつくという繰り返しが行われるそうです。
ノミの一生は大体1~2か月程度だそうですが、卵の数を考えると恐ろしくなってきますね。
冬場でも家の中は暖かいため、さなぎの状態で活動時期が来るまで待っていることができるようです。
1匹みつけたら、徹底的に大掃除が必要ですね。
さてさて、ノミが脱皮を繰り返すと書きましたが、これを「変態」といいます。
変態とは生育過程において形態を変えることを言います。
卵→幼虫→さなぎ→成虫と形態が変わってますよね。
この変態を阻害することができる成分がニームという植物にあります。
ニーム、インドセンダンとも言いますが聞いたことがある人もいるでしょう。
虫よけスプレーなどによく使われている植物です。
このニームに含まれているアザディラクチンという成分の化学構造が、昆虫の変態ホルモンであるエクダイソンとよく似た化学構造をしています。
アザディラクチンが作用すると、正常な生育ができなくなり成虫にならずに死んでしまうので、虫よけスプレーなどに使われているのです。
私が犬用で作っている虫よけスプレーにもこのニームを使っています。
実はうちのワンコにノミがついた時期の数日前から、この手作りスプレーがなくなって付けていなかったんです。
もしかしたら、スプレーのおかげでノミがつかなかったのかもしれません。
ところで。
ノミがついてしまうのは防ぎようがないのでしょうか。
完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、付きにくくすることは可能だと思います。
例えば、病院ですすめられているスポットタイプの薬剤。
こちらを使っている方も多いですよね。
他には市販のノミダニ除けの首輪とか、いろいろあります。
私の場合、これらのものは一切使っていません。
それでもノミがついたのはついこの間だけです。
犬種によっても付きやすい付きにくいというのがあるかもしれませんが、できることはあります。
先代ワンコは当初、ドッグフードを与えていました。
裏の成分もよく見て、良さそうなものをあげていたのですが、体質に合わなかったのかどうなのか。
体がなんとなく臭う。
そこで手作りご飯に切り替えたら体臭も減り、毛艶も良くなりました。
それからずっと、我が家のワンコは手作りご飯です。
ご飯って、人間もそうですが体を作るものです。
栄養になり、骨や肉になって、いらないものは外に排泄していきます。
この排泄がきちんとできないと、皮膚などの表面に吹き出物やかゆみなど、目に見えて出てきます。
体臭もそのひとつですね。
ノミにも嗅覚があると言われ、匂いで乗り移る動物を選ぶという話も聞きます。
弱っている動物や健康状態の悪い動物は寄生しやすいのでしょう。
ほんのちょっとご飯を変えてみることで、ワンちゃんの体質が変わる可能性もあります。
私は先代ワンコで体験済みなので、これは自信をもって言えます。
もし、体臭がきつかったり、カイカイや虫が付きやすかったりしたら、食べるものをを変えてみてください。
マルチーズなどの白い毛の子によく見られる涙やけなどもそうですね。
おやつも含め、できるだけ天然のものを選んでみましょう。
着色剤、発色剤、よくわからない合成物質、これらは見た目を良くするために使用されている事がほとんどです。
体には何の栄養にもならないので、できるだけ避けたいですね。
食事だけではなく、他にも毎日のブラッシングや虫よけスプレーをしたり、お掃除をこまめにしたり、できることはたくさんあります。
ワンちゃんに元気で長生きしてもらうためにも、体に優しい選択をしていきましょう!